数年前に他界された、国際外交評論家の岡崎久彦氏は、日本は、海国であり、同じ海国である英米とつきあうべきだ。彼等とうまくいっている時は、日本は安定し、そうでなくなると、とんでもない悲劇が起こってきたではないか。と力説した。

戦前における日英同盟破棄以降の日本、米国から敵国扱いされ、禁油、資産凍結やら貿易をブロックされて以降の日本の状況は確かに悲劇的なものがあったのかもしれない。

一方、大陸に深く関わってろくなことがないではないかと。中国大陸に深く入り込んだ挙句、戦争に負けたら、彼等の今の現状からして、「ああ、やはり日本はあの辺にはあまり深く関わるべきではないのかもしれない」などと考える人も多いのかもしれない。

確かに、日本は島国であり、同じ島国である英国、米国(米国は地政学上では島国と規定されることが多い)と関わったほうがお互い理解が進む面はあるだろう。

しかし、だからと言って、米国や英国が良いなんて言うようでは「お人よし」のそしりは免れないだろう。彼等からは相当な目にもあっているのだから。油断したら最後、我が文明は破壊されるだろう。

かつて、英国の手下でしかなかった田舎者の米国がいつしか、英国を凌駕したように、日本もいつかはそうなるんだ、という気概を失ってしまっては、この国もおしまいである。

英米は文明的にはほぼ同等かもしれないが、日米は全く違う、ネイティブアメリカンと日本文明は関連性があるから英国程無関係ではないとしても、かなり違うことは明白であるから、その違いはあるものの、これからの日本がどう立ち回ってゆくのか。日本人が日本文明というものの重要性をどれほど自覚しつつ国際社会の中で影響力を持ちうるのか。

これがこれからの日本人にとって最も重要な問題となる。

どことつきあうかが重要なのではなく、日本人自身がどのような自覚を持って生きるのかのほうがはるかに重要であろう。

トランプ大統領と安部首相はとりあえず落ち着いているかに見えるのだが。

以下は、宮崎正弘さんのメルマガ及び朝日新聞の記事より、

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)2月12日(日曜日)
       通算第5183号
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 破格の待遇、異例の厚遇。トランプvs安倍首相会談の成果は?
   メラニア、昭恵の夫人同士は近くの日本庭園で鯉談義
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 握手嫌いのトランプが自ら手をさしのべて安倍首相と握手した。19秒続いた。
 トランプ大統領はなぜ、ここまで安倍首相を厚遇するのか。当選直後の11月17日に、外国からの賓客として初めて安倍首相の訪問を受け入れたが、政権発足後も、英国メイ首相につづく外国首脳の訪米は日本の首相だった。
あまつさえ週末だからとフロリダの「冬のホワイトハウス」へ招待し、ゴルフに興じた。

 共同声明、記者会見をみても、アメリカの日本批判は完全に抑えられたばかりか、尖閣諸島は日米安保条約の守備反意であることが明記され、核の傘による日本の安全保障も、ちゃんと文言に盛られている。

 「馬があった」とトランプは言った。VERY VERY VERY GOOD CHEMISTRYという英語表現(ワシントンポスト)は、「とても、すごく、大変に、馬があった」とでも翻訳すれば良いか。ケミストリィが合うというのは肌合いが合うという意味で、嘗て宮沢首相が大雪のワシントンを訪問しベーカー財務長官と合ったおり、ケミカルリアクションがあったと宮沢が発言したことを思い出した。後者はお世辞のつもりだったのだろう。ベーカー財務長官の日本への仕打ちは親日政権だったレーガン政治のなかで異色だった。

 さて、パームビーチのゴルフは非公開。三時間の空白がある。本当にゴルフをしていたのか、密談だったのか、不明なのである。
 またフロリダへのエアフォースワンに乗り込んだのはトランプ夫妻、イヴァンカ夫妻、そしてスティーブバノンだった。バノンが、現在のトランプ政権で中枢にいることが、これでも判る。

 カメラをほかに移動させようとしたのか、メラニア夫人と昭恵夫人は近くの村上ガーデン(日本庭園)を散策し、鯉に餌をやるなど、演出に余年がなかった。

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