江戸時代まで、厳密に言えば恐らく昭和の初め頃までは、日本人の子供に対する考え方は以下のようなものであった。

「七つ前は神の子。7つを過ぎるまで、人の姿はしているが、魂が離れやすい不安定な存在である」

これは、最近ある記事を読んでいて見つけた、江戸時代の子供に対する、人々の一般的な通念として記されていたものである。

江戸から明治にかけて日本を訪れた西洋人が日本人が子供を大切に扱うことを驚きをもって記しているのを読んだことがある。

医療が発達し、子供の死亡率は格段に低下したものの、子供の魂が、まだ物質としての肉体におまり定着していないというのは今も変わらない。

子供の頃にさまざまな不思議な能力を示しても、年を経てそれらが消失してしまうという事例は多いが、それがこのことをよく示している。

私に言わせれば、現代の科学者の理論よりも、江戸の市井の人々の通念のほうがよほど理にかなっているのである。

現代人の抱える不安定さや、危うさというものはこういう意識の低下と関係があると思う。

現代人の多くがこのような話に全く興味を感じないとすると、私は多少「先祖還へり」系人間なのかもしれない。

(写真:https://mag.japaaan.com/f95c5656-39eb-4754-8d50-b0331cad1a4c)

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