命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬなり。

こういう人間が一番怖い。

これは有名な西郷隆盛の南州遺訓。こういう言葉を口にする人間はいても、実際にそこまでの真意を遂げることのできる人物は世界史でも稀なことだ。

ジャンヌダルクとか。その国の歴史に何人かはいるんだろうか?

しかし日本の幕末維新という時代には何人かそういう人物が出たということである。

吉田松陰もそう。他にもいる。

この南洲翁遺訓は薩摩ではなく山形県の庄内藩(現在の酒田のあたり)でまとめられたというのも不思議な話である。

敵をも魅了する。それだけ西郷という人間の大きさが感じられる。

(写真 庄内 南洲神社)

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