これは孫子の兵法でも最重要な考え方のひとつであろうし、そのための具体的な方策を論じているのが孫子の兵法であるということを考えれば、まさに孫子を「聖書」のごとく実践する、中国共産党の外交戦術というのは、勝つための布石を事前に全て打ち尽くす。ということであろう。

従って、いざ戦争が始まる頃には既に勝敗は決しているような状態に持っていくことが最上であるということになる。

中国人の性質であろうが、彼らは戦闘よりもその前の画策に異常なエネルギーを注ぐのである。これは日本人とは随分違う。

それを思えば、今現在米中の間に起こっているさまざまな「戦争」こそが重要なものであり、日本もその中の一部に既に巻き込まれている、巻き込まれざるを得ない状況にあると言えるだろう。

日本人はこのような「情報戦」に弱いとされてきたが、戦国時代の有力な武将の歴史を顧みれば、日本人がそういうことに元来疎いというわけではない。

しかし、平和が長く続けば劣化するし、気持ちがそのような方向へ向かえば再び研ぎ澄まされもするだろう。

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