米国がNATOとの関わりを変えることはありうるし日米同盟も例外ではない。
欧州は英仏が少量とは言え核を保有しており一部の国家は米国との核シェアリングがあり米国参加のNATOを加えれば三重の担保がある。彼らが日本よりは米国に強く出られるのはこういう事情による。
日本は日米同盟がなければ丸裸で9条に縛られて自国防衛も事実上不能な上、中共、ロシア、北朝鮮という厄介な隣国に囲まれている地政学的危険度は欧州を遥かに凌駕する。
欧州諸国が米国のイラン攻撃に賛同しないのは、欧州圏内に溢れる中東系移民による犯罪の増加とそれに対する忌避感がある。ここでさらに中東域の諍いに関わって自国の治安がさらに不安定化するのが嫌なのは当然のことだ。欧州圏内では移民への厳しい対応が次々法案化されている現状がそれを証明している。
さらにウクライナへの関わりからEU諸国の経済は相当に疲弊しておりこれ以上軍事に金を使いたくない(使えない)状況もある。
日本国内ではイラン戦争に反対する欧州などの国家は正義であり米国は悪であるかのようなレッテル貼りが主要メディアのみならずネット上でも一般化しているが、米国も欧州もイランもロシアも冷静に考えてみれば似たり寄ったりで同じ穴のムジナのようなものに私は見える。
日本としては、国際情勢に関して善悪の問題というよりいかにこのゴタゴタに関わらないようにするか、そしてあわよくば世界の安定に貢献できれば最上という認識以上のものではないだろう。
子供心の善悪理論で世界が動くと本気で信じる日本国民の純粋さを否定すべきではないが世界の現実に対して冷静な視点を持つことも必要だ。


