パートナーの重要性
平成三十一年四月三十日。明仁上皇陛下の最後の御公務の際、はっきりと自覚されたことがある。
以前からそのお姿を拝見したり、いくつかの書籍や文書においてその歩みを拝察する中で、うすうす感じられたことであったのだが、それは、美智子上皇后の御存在の意義ということであった。
美智子様の霊格は極めて高い。明仁上皇が三十年という年月の間、天皇として、高い霊格を備え、理屈を超えて国民の魂を振るえさせるお力を身につけられたのは美智子様の存在抜きには考えられず、
それあるによりてこれあり
ということを如実にお示しになられた。
「二つが互いの存在価値を高めてゆく魂の関係性」
明仁上皇は、「パートナーの重要性」というものを身をもってお示しなられた天皇であったと思う。それが先の天皇の存在意義の重要な要素の一つであったと最後の日に明確に感じた。またそれは平成という御代の特質として見ることができるのかもしれない。
誰にとってもパートナーが必要であり、重要であるということでは必ずしもない。その人のありようによって重要な要素や自身の存在の在り方は違う。
一つの魂が個として自らを高める必要性がある魂もある。(完結型)
いくつかの魂が相互に繋がり強い関わりをもつことで、全体として、それらの魂が高まっていくという在り方もある。(相互高進型)
しかし、いずれにしても明仁上皇のお示しになられたことの意味というもののひとつが最後の礼式の時に確信せられた。

