森ビル最大のプロジェクトで都心の幾多の大規模再開発プロジェクトとは次元の違う規模と相貌をなしている。恐らく開業までに30年以上かかっているだろう。
テナントはこの手の建物にありがちのものではあるが他と比べて商品展示に余裕を持っているように感じられ、まるで博物館を歩いているように感じる。
金があれば買い物したり飲食したり楽しむことができるし金がなくても歩くだけでかなりの刺激が得られるだろう。テナントはまだ100%オープンの状態ではなく春頃の完全開業予定だという。
もう15年ほど前になるがこの敷地内の建物に住んでいたことがあった。当時はこの地域の大半の建物の買い占めが進んでいて8割がた空家だった。当時は都心の奇妙な一帯ということで話題にもなった。
自分の住んでいる場所のすぐ隣りの高台の敷地は、元々南部藩の屋敷があったらしいが、皇女和宮の江戸屋敷もあり、維新後は東久邇宮邸でもあり、さらに終戦後、外務省関連の施設がその隣にあり日本国憲法起草の場ともなった。さらにその向かいの敷地には戦前永井荷風の住んでいた「偏奇館」があったという。にもかかわらず空地が多い奇妙な一角であった。
ここを歩いていて、自分は今年から今までとは全く違う価値観で生きてみたいと感じた。
この敷地内に西久保八幡という神社があるが再開発の恩恵を受けて見違えるほど整備が進んでいる。
麻布台ヒルズはその規模の巨大さから、このご時世運営は大変なんだろうと感じるが楽しいエリアを提供し続けてくれることを祈る。

