殺したいほど憎まれる、などと言うが今の日本の政治家でそこまで思われる人物は少ないだろう。とは言うものの、ここ数十年程度で自分の知る限りでも「奇妙な死に方」をしたと感じた政治家が何人もいる。

思い出す中で一番印象が深かったのが、

梶原静六
中川一郎
中川昭一

梶原氏が亡くなった時、彼は総理大臣候補の一角をなすほどの人物であったにも関わらず、報道が妙にあさっりしていて、「おかしいなあ」と当時感じたものだ。

亡くなる少し前に、乗っている車が事故に合い、それがもとで体調を崩したということだったが、事故というのが、自分の車に別の車が後部から追突し、その時にむちうちを起こした、というのだ。そんなことで死ぬものだろうか。

以降、彼の死について特に何も報道されることもなく、事故直後の報道も何だか妙にあっさりしていて、そのまま語られることもなく忘れられ、終わってしまった。

当時の記憶が正しいものかと、wikiで調べたら、以下のようだった。

—–
2000年1月30日、交通事故に遭ってから体調を崩し、3か月後の4月25日に政界引退を表明。同年6月6日午後3時45分、閉塞性黄疸のため国立がんセンター中央病院で死去。74歳だった。
—–

中川一郎氏に関しては、自分自身まだ若い頃の話で、当時の彼の政治的な状況というものを良く知らないが、何やら突然、ある朝、ホテルの一室で首つり自殺していた、というように記憶している。

数年前、石原慎太郎の「国家なる幻影」という書物を読んでいたら、石原氏は中川氏と非常に近い立ち位置にあり、その時の状況を書いているが、なにやら、自殺と言えるものかどうか、というようなことを婉曲にほのめかす内容の文章であった。

彼とて、仮に真相を知っていたとしても、はっきりとは書けない事情があったのか。

ちなみに、上述の書籍は、政治家が書いた政治に関する書籍としては群を抜いて面白いもので、戦後政治史とか、戦後日本の裏面史に興味のある方は是非一読をお勧めします。

中川一郎氏の死に関してもwiki等でいろいろ書かれているが、それらが本当に死の真相を伝えているものかどうか、判然としない。以下はwiki

—–
1983年1月9日、札幌パークホテル10階1022号室バスルーム[18]にて死んでいるのを、妻の貞子が発見した。死因は第1報が「急性心筋梗塞」、2日後に「自殺」に訂正された。突然の訃報を聞いて駆けつけた堂垣内尚弘北海道知事をはじめ、直後から不審に感じた関係者は多数おり、関連する証言も多い。遺書もなく、また急ぐように2日後には火葬したことや、死因の変更などでにわかに「他殺説」が浮上した。直前、中川は当時第一秘書だった鈴木宗男と口論した噂はあるが、根拠はない。中川の秘書から北海道選挙区選出参議院議員となった高木正明が、本人の名誉を考え早急の火葬を行う指示を行ったとされる。他殺説は事実無根として、鈴木をはじめ関係者一同が抗議している。

内藤國夫 1985, p. 251によると、
「中川一郎突然死のあと、巷に流れ出た“噂話”には、さまざまなものがあった。ソ連の対日工作員レフチェンコから中川一郎が巨額な政治献金を受け取っていたのを、中曽根・後藤田ラインに知られ、暴露するぞと脅され、悩んでいたとの話に始まり、総裁選で膨大な金を使いすぎ借金返済に困窮していた、ソ連のKGBに謀殺された、ニュージーランド沖のイカ漁や韓国の水産関係者との利権を“角筋”によって絶たれた、さらには、総裁選挙後に“肝臓ガン”を告げられ悩んでいた等々などが主なものである。いずれも根拠のない、無責任な“噂話”ばかりである」
という。

なお、2010年10月に鈴木宗男は、中川が1975年7月に世界銀行の招待で南アメリカ諸国を歴訪する出発前日に全日本空輸の藤原経営管理室長と料亭で会食した際に、「餞別」として100万円を受け取ったこと、さらに後の東京地検特捜部による「ロッキード事件」の「全日空ルート」の捜査の過程でこのことが明らかになり、1976年8月に特捜部からの事情聴取を受けていたことを、月刊誌『新潮45』の記事で証言している。鈴木は、このことを後の1982年に福田赳夫に追及されたことが自殺の原因となったとも記しているが、これに対しては中川の妻の貞子が否定している[19]。
——–

中川昭一は上述の一郎の息子である。親子で不審な死を遂げたことを知った時、親から何かの意を継いだ息子のなれの果てなのか、という考えが頭に浮かんだ。

昭一氏に関しては、テレビなどの報道は比較的あっさりしたものだったけれど、ネット上他では、いろいろな噂が絶えない。ジョギングをして自室に戻り、そのままの姿でベッドに倒れた状態で落命していた、というように記憶している。

死の少し前、海外でのG7出席時の記者会見において、泥酔会見ということで問題になった。一服もられたんだという人も多いが、これが原因で大臣職を辞した挙句選挙にも落選していた。

これら3人の他にも、なんだか奇妙だなと思った政治家の死がある。もちろん単純な病死の類もあるんだろうけれど。

小渕恵三
橋本龍太郎
松岡利勝

など。松岡氏は現役の大臣の自殺ということで、随分話題になったけれど。自殺は自殺なんだろうけれど。

殺しのプロというものは、決して自分の手を汚さないとも言われる。相手が自殺するように追いこんでいくのが本物のプロなんだと。そういうことをずっと以前に知り合った「ある怪しげな人物」から聞いたことがある。事故死、病死などにもそういう細工があると言う。

平和なはずの日本も一歩踏み込むと結構闇は深い。しかし、昨日の文書に絡めて、こういう政治家達が評価に値するかというと必ずしもそうとも言えない。

Exit mobile version