戦争に強くなる最も典型的な思想の一つに兵力の集中運用による各個撃破というものがある。

要するに兵力を分散させず、一点に集中して、バラバラに分散した個別の敵兵力を叩く。

アジア人の中では日本人は戦争が上手い方だろう。日本人は協調主義、共同主義のようなものがあるからだ。ここを崩されると日本人はヘロヘロになる。

中国人は古代から金で雇われた兵隊を運用するが、心がバラバラで、命がけで戦う気はサラサラない。弱いと見ると次々に逃亡、寝返り、裏切りが起こる。

こういう点では日本人とは真逆だが、現在の中国人がどうなっているかは定かでない。しかし、基本的な気質に大きな変化はないだろう。

今のところ、こと戦争における強さという問題に関しては西洋人の右に出るものはいないだろう。

イスラム教徒はあまり戦争に強いという印象はないから、一神教だから強いとも言えないが、かつてのイスラム軍というのはかなり強かったと言える。イベリア半島及び東欧地域にまで勢力を伸ばしたこともある。かつては地中海世界の覇者であった。

兵器の飛躍的開発力において西洋が圧倒したが、その強力な兵器を持って、一神教的一点集中主義というものが彼らを世界の覇者にさせたことは事実だろう。

しかし、それが永遠の強さの秘訣かと言えば、違う。やり過ぎで地球のバランスが崩れれば自らの立ち位置も危うくなる。

新しい価値観から新しい技術なり発想が生まれてくれば、やがてそれに取って代わるであろうと思われる。

戦争が強いから世界の価値観を制するという時代はやがて終わる。かと言って「人間」である以上、戦闘行為に弱くては駆逐される端緒となることは「今の所」疑いがないのも事実である。

(写真 第一回十字軍の戦い)

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