ユダヤ民族の一神教は緊急的なもの 

キリスト教やイスラム教はなぜ伝播したのか

そして、明治維新は人類史上の大きな局面である。

そのことについて。

先のビジョンで、ユダヤ民族の一神教は、彼等の魂の離散を防ぐための緊急的な手段として、神々が彼等に与えたものだということを書いた。

旧約聖書申命記三十二章第8項から9項には以下の記述がある。

「いと高き神が国々に嗣業(神によって分け与えられた引き継ぐべき土地や財産のこと)の土地を分け/人の子らを割りふられたとき/(いと高き)神の子ら(神々)の数に従い/国々の境を設けられた。 主(ヤーウェ)に割り当てられたのはその民/ヤコブが主(ヤーウェ)に定められた嗣業。」

この記述を見れば先のビジョンはこのような宗教史的事象を踏まえたものだと言える。

過去の魂降日記を辿ると、同じようなことを書いていた。自分はそのことを忘れていた。(『天壌無窮の神勅と申命記』魂降日記)

では、キリスト教とイスラム教はどうだろうか。

欧州の歴史を俯瞰すれば、キリスト教が欧州の軸になる以前のギリシャ・ローマ文明のほうが、文明としてのダイナミズム、文明のしての華やかさ、意識や技術の面の発展の度合いや概要など全ての面において勝っているとしか思えない。

近代以降、彼等の産んだ科学技術も相当程度、ギリシャ・ローマ文明の土台あってのことだと考えられる。ルネッサンスの誕生経緯を見てもそれは明らかであろう。

彼等がキリスト教を受け入れず、そのままの文明を保っていたなら、彼等の気質も今のような、狭量で不寛容で生活意識や価値観に対しての異常な頑固さ頑迷さのようなものはなかっただろう。もっときさくでおうらかでさまざまな生活上の知恵や技術も柔軟で雄大で寛容的だったに違いない。

にもかかわらずなぜ彼等にキリスト教が必要であったのか。

これはユダヤ文明の余波としての遺産だと思うが、それがなぜ世界を席捲したのかはやはり謎でしかない。

ただ言えることは、所詮、人間というのは、地球という「器」の中で時々の宇宙の流れのようなものの中にあって、それに適応して生きていくだけの存在に過ぎないということだ。

この二千年間、一神教という概念が現状の人間という生き物の生活の中で必要、あるいはもっとも有効であったという何かがそこにあったからだろう。

歴史を辿れば、一神教の起源はシュメール文明にあり(ユダヤ民族の祖アブラハムはシュメールの都市に暮らしていた)、シュメール文明は多神教文明である。

エジプトもギリシャ・ローマの諸文明もそれらの誕生に際して大きな影響を受けていたことは疑いがない。

シュメール文明の時代に栄えた文明の形態、すなはち多神教文明の流れをいまだにリアルに保ち、受け継いでいるのは世界の中で日本しかない。

小さなエリアで似たような文化が残滓のように残っている可能性はあるが、世界の全ての国家の中で世界の主軸となる大国でそれを保っているのは日本以外にないのは疑いのない事実である。

世界史の中における明治維新の奇跡とは、私に言わせればこのこと以外にない。明治維新は人類史における大きな局面だということになる。

これから始まる、いや実はもっと以前から徐々にそれは始まっていたことだが、主軸となる文明の入れ替わり、そのために必要な大変動の結果、次の文明の軸を人類に提供できるのは日本しかいないというのは、もうこの数年、魂降日記を始めて以来ずっと言ってきたことである。

「器」を作り変えたり、入れ替えたり、質を変化させたりするのは、神々の仕事である。科学的な言い方をすれば宇宙の循環法則と言えるだろう。

それが令和の時代のはじまりと共に決定的に始まろうとしている。

令和元年は、平成からの移行期で、実質的な令和の初年は令和二年である。そのはじまりと共に世界の大変動が決定的に始まったことは象徴的としか言いようがない。

最後に中華人民共和国であるが、この国家は西洋文明の衛星国のような国家である。

彼等はマルクス主義を自らの社会基盤に取り入れた時点で自らの文明を放棄した。

私的に言わせれば、中華人民共和国という国家は西洋文明圏の一部であり、彼等の命運もまた西洋文明の命運と共にある。それ以外の選択肢はない。

昨日のビジョンはその経緯を現したものだと思われる。

(写真:アブラハムが生まれたシュメールのウルの王墓から出土した牡山羊の象 wikiより)

*wikiによれば、この像は、アブラハムが、神に息子イサクを生贄に捧げるという逸話(創世記「イサクの燔祭」)に由来するものだという。アブラハムは神に息子を捧げる代わりにこの牡羊を神に捧げた。

「この時アブラハムが目をあげて見ると、うしろに、角をやぶに掛けている一頭の雄羊がいた。アブラハムは行ってその雄羊を捕え、それをその子のかわりに燔祭としてささげた。」
—『創世記』 22章13節

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