鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)

鴛鴦(おしどり)と読む。昭和14年の作品。日米開戦の2年前。

時代劇町人物のミュージカルという非常に珍しい設定の作品。戦前の映画は何作か見ているが、こんなにおおらかな作品は初めてみた。正直驚いた。

この作品のできた時代背景を考えても驚きだが、そうでなくても百年前の日本人の真っすぐさや朗らかさを垣間見ることができるだけでも非常な価値がある。

主人公の貧乏浪人を巡っての三人の女性達の恋物語が話の軸になっているが、どういうわけか女性達がみな可愛らしい。

ヒロインの父親役が黒沢映画の「生きる」の主役でもある、志村喬なのだが、あっけらかんとした顔で歌を歌っている姿は必見であろう。

ラストの成り行きもなんだかのんびりしたもので、今のような陰鬱な時代に見ると、ほっとする一作。

これは隠れた傑作ではないだろうか。

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