政治的な決定権のあるプロの間では世界的に認知されているリアリズム国際関係評論家(米国人)の視点と認識がよく分かる動画。
結論から先にいうと、彼は有能な学者だが、日本人としてこんなこと言われてヘラヘラしているようでは話にならないと感じた。
彼は言う、
「日本が核武装することは米国の不利益だ。なぜなら日本が核を保有していて中国やロシアと戦争になった場合、日本は核を使用する可能性が出る。そうなると同盟国である米国へも核ミサイルが飛んでくる確率が高まる。それは避けたい。」
要するに日本が核攻撃されて破滅しても米国に直接の被害はないが、日本が核を使用すれば同盟国である米国への核攻撃が起こる可能性がある。それはまっぴら御免ということだ。
この理屈を進めて明確にわかることは、日本が米国の核の傘の下にあって、いざとなれば日本を守るために米国が核兵器を使用する、などということは全くの幻想に過ぎないことが分かる。
この理屈は米国のペンタゴンなどでは支持されるだろう。
米国は核どころか中国と一戦を交える気もないかもしれない。少なくとも日本防衛のためになど、、、。米国世論も日本防衛のためだけの対中対露参戦など支持しないだろう。
もちろん表面上あるいは外交上、米国が日本に対してそんなことを言うことはないし、日本に詳しい親日的な軍人がそんなことを言うことはないだろう。
しかし重要なことは「親日的な」現場の軍人に核兵器使用の決定権などないということだ。そういう立場の人間が何を言っても大した意味はない。
いざとなれば米国にとって日本は大して興味もなく、中南米のように米国の死活に直結する場所にあるわけでもない。
日本は自分で自分を守る以外道はない。日本人の視点から見れば、米国の都合で何であろうと持って良いとか悪いとかいう話ではないだろう。
戦後80年というのはある意味幸運な時間であり、世界史的な視点から見ると、偶然にも日本にとって想定外でイレギュラーな幸運期であったに過ぎず本来の姿ではないということだ。
このことをよく理解した上で、日本は核兵器を保有する道を「断固として」画策する必要があるだろう。インドのような道筋が賢明だ。その過程で米国からの支援も得る必要がある。ここは巧みな外交的手腕が求められる。
そのあたりまで踏み込んだ意見をミアシャイマー氏から聞きたかったと思った。


