江戸時代までの千年以上に渡り、朝鮮半島が中国の属国属領であったことを考えれば、韓国が今後中国化したとしても「元に戻った」だけのことだと言えるのかもしれない。

今の流れからすると、朝鮮半島が中国化することは、今後の様々なオプションの一つとして十分に考えていかなくてはならない問題だ。

この問題の鍵は在韓米軍が今後も留まるかあるいは撤退するかにかかっている。

数年前から在韓米軍の撤退は米国の戦略オプションの一つになっていたが、トランプが東アジアの軍事的プレゼンスをどう捉えるかによって朝鮮半島の今後は大きく変化するだろう。

米国の新政権下では、台湾に米軍が進駐すべきだという意見すらある。可能性は低いが、朝鮮半島から米軍を撤退させる代わりに台湾に進駐するという、米中の軍事的駆け引きあるいは取り引きが起こりうることも考えておくべきかもしれない。

米軍が東アジアから撤退し、グアム、ハワイ、オーストラリアのラインまで、前線を後退させることになれば、翌日から日本海や台湾から沖縄周辺島嶼地域一帯に中露の航空艦船が蠢きだすだろう。台湾は併合され、隙あらば沖縄も、というのが中国の軍事筋の「野望」であろう。

そうなれば、日本に自国を防衛し、周辺地域の安定に軍事的プレゼンスを発揮する意志が希薄なら、東アジアは両国の「庭」になる。米国にとって「東アジアがどうなろうと知ったことではない」と考えるならば今にでも起こりうる話である。

中国、ロシア、北朝鮮と核保有国と陸続きで前線に立たせれる米軍からすれば、なんで我々アメリカ人がそんなリスクをおかす必要があるのか。そこにどんなメリットがあるのか。朝鮮半島を守るために我々は米国本土への核攻撃のリスクも負うことになるではないか。

アメリカ人が、そう考えても何の不思議もない。彼らも今や自国中心主義なのであろうし。

しかし、かつて日本がロシアの南下を警戒して朝鮮半島を清国から独立自立させ、最終的に併合し、さらに満州地域にまで及んだ経緯からも分かるように、国防圏というのは、可能な限り延ばす性質がある。

米国の防衛圏の解釈が大きく変化しない限りにおいて、米軍が東アジアから完全に撤退する可能性は現状では薄いが、オプションの一つとして頭に入れておく必要は「充分に」あるだろう。

しかし、その前に中華人民共和国が今後どうなって行くかという問題の方が先に来るかもしれない。

いずれにしても、戦後70年。特に朝鮮戦争以降の東アジアは比較的安定した地域ではあったがその流れは、米欧の政治的変動とも絡み、2017年を起点として大きく変化して行くものと思われる。

個人的には、そんな思いを抱きつつ昨年末に福岡の神社を巡り、国土安穏と国家鎮護を祈願した次第である。

http://www.sankei.com/smp/west/news/170122/wst1701220032-s1.html

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