2017-18年くらいだったと思うが、当時ビルダーバーグ会議に関する情報を日本語で詳しく纏めたウエブサイトがあった。翻訳サイトのようなものだったが、それまで会議に招待されていたメルケル(当時ドイツ首相)が呼ばれなくなり、代わりにフォンデアライエンが呼ばれたという記事があった。
会議でキッシンジャーが彼女に対して、
「メルケルの次はあなたの番だ」
と語ったという話と共に、キッシンジャーと満面の笑顔のフォンデアライエンが向かい合って話をしている写真が掲載されていた。そのサイトでは、メルケルの次のドイツ首相はフォンデアライエンだろうと書かれていた。
当時、Facebookにその話を掲載し、サイトのURLも同時に記載したのだが、今探してもその書き込みが見当たらない。削除されたか、自分で削除したかどちらかだと思う。その後、この日本語サイトもなくなったようだ。今探しても見当たらない。
結局、フォンデアライエンはドイツ首相にはならず、EUの委員長になった。
メルケルの時代はドイツが欧州の中心だったが、フォンデアライエンの時代に入って、欧州の中心軸がドイツからEUへと徐々に移行しつつあるかに見える。欧州圏におけるドイツの求心力がコロナ以降、特にウクライナ戦争以降衰えている。(というよりそのように仕向けられているのではないかと思うが)
現在の欧州情勢は、イギリスのEU離脱に始まり、イタリアでの指導者の交代、フランスにおける「反グローバリズム」勢力の拡大、オランダやドイツ、スペインなどでも同様の動きが見られるなど、所属国の多くでEU(グローバリズム)へ懐疑的な主張が大きくなっているが、それと同時に、欧州委員会の権力(影響力)が増大しているように見える。
今後、フランスあるいはドイツがEUから離脱するようなことになれば、EUは事実上崩壊へと向かうことになるだろうが、それまでの期間、欧州委員会の権力は増大するだろう。
マクロンと言えば、ビルダーバーグ会議(あるいは世界経済フォーラム)の主要メンバー達の「子飼い」の政治家の印象があるが、フランスとEUの路線に違和感が出ているのは、どのような意味あいがあるのだろうか。
キッシンジャーは中共に極めて近い人物だが、ビルダーバーグ会議のさらに「中心」メンバーであろう欧州の王族や貴族達にとって、中共は敵対勢力と見るのか。会議内で意見の相違があるのか、それ以外の深謀遠慮なのかどうか。政治的ダブルスタンダードというか、権力を両天秤にかけているというのかどうか。
キッシンジャーはユダヤ系であるが、王族貴族の末裔ではないだろう。
世界経済フォーラムの主要メンバーとビルダーバーグ会議の主要メンバーは重なると考えられることが多いが、恐らくビルダーバーグ会議の方が「由緒正しい」ものと考えられる。

